院長のまつえです。
先日元AKB48の板野友美さんがアニサキスになったということでネットでも話題になっていました。
アニサキス症は全国的に増えてきています。
実は八王子市にある当院でも6月に入ってから3件のアニサキス除去をおこないました。
アニサキスが発見されやすい魚としてイカ、サバ、さんま、イワシ、サケなどの有名ですが、先日は太刀魚の生食からアニサキスが発見されました。どんな魚にもいると考えてください。
アニサキスの予防には目視、冷凍、加熱が有効です。
・鮮度を徹底:新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除く
・目視で確認:目視で確認してアニサキス幼虫を除去
・冷凍が有効:マイナス20℃で24時間以上。
(※家庭用冷凍庫の場合は48時間以上冷凍 )
・加熱が有効:70℃以上、または60℃なら1分加熱
胃のアニサキスは、内視鏡により除去することができます。除去後まもなく症状は治ります。
ただアニサキスが腸まで行ってしまった場合は内視鏡的に除去することは難しくなります。経口感染後、十数時間~数日後に、強い下腹部痛、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が現れます。
稀ではありますが、腸閉塞や腸穿孔に至るケースも見られ、入院加療が必要となります。
生食摂取後、数時間でのお腹の痛み、吐き気、嘔吐を認めた場合は早めにご相談ください。