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大腸内視鏡検査の工夫2

今回は2、見逃しのない大腸内視鏡検査です。

院長のまつえです。

見逃しの少ない内視鏡検査ってどう評価するの?腺腫性ポリープの発見率、すなわち、1人の内視鏡検査で何%の確率で腺腫性ポリープが見つかるかという指標として、ADR(Adenoma Detection Rate)という概念が提唱されました。ADR 40%というのは、仮にみなさんが大腸内視鏡検査をうけると、40%の確率で腺腫性ポリープが発見されるということです。これは当然の話なのですが、前癌病変である大腸腺腫は大腸がんより一般的には小さな病変です。(40歳代で42%の方が大腸腺腫を持っているという報告もあります。)そのため、前癌病変である腺腫性ポリープを発見し、切除することは大腸癌の発生を予防する上で非常に重要になってきます。
しかし、実際には医師の力量により腺腫の発見率は大きく異なるため、アメリカ消化器内視鏡学会(ASGE)のガイドラインでは、ADR 25%以上が内視鏡検査医に求められています。
大腸内視鏡検査を受けるなら、腺腫発見率の高い医師の検査を受けることをお勧めします。

当院では4月11日開院後 10月31日までに約230人の大腸内視鏡検査を行い、ADRは52.2%を達成いたしました。
挿入時間を極力少なくして、大腸のひだをめくりながら、時間をかけてじっくりと観察することにより病変の発見率を向上させ、「見逃し」が少なくなるように検査を行っております。

今後も地域から胃がん、大腸がんで苦しむ人を0にするを目標に精進していきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。

 

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